不妊治療を始める前のベースキャンプ

「赤ちゃんができなければ不妊治療」と思っている方が少なくないようです。事実、赤ちゃんができないからと、いったん不妊外来を受診すれば、経膣超音波による夕イミング指導から始まり、人工授精、そして体外受精や顕微授精といった高度生殖医療まで進んでしまうケースが少なくありません。けれども、本当にそれでいいのでしょうか?私がカウンセリングでお話を聞いているカップルや、インターネットを通じて相談をしてこられる方にも、「妊娠はしたい、 でも高度生殖医療は希望しない」という人が増えてきました。価値観の多様化を反映しているのかもしれませんが、私には不妊治療も「妊娠の所邑が求められる時代になったのだと思えてなりません。

不妊治療が、大きな精神的、身体的ストレスをともなうことは、経験された多くの方が訴えています。また、不妊治療が不妊をさらに悪化させる「不妊治療不妊」ということも多いのです。

私は、「赤ちゃんが欲しい」ということが、ストレートに「不妊治療」につながらないと考えています。「より正り自然な妊娠のためのフォローアップ」の具体的な方法をご紹介します。このフォローアップは、「赤ちゃんが欲しい」と「不妊治療」のあいだにある不妊治療のベースキャンプです。そして、いままでに多くの女性がこのフォローアップ によって妊娠しています。

これまでは、自然妊娠をより確実にするためのタイミング法について紹介しました。 ここで紹介するフォローアップも、基本はタイミング法にあります。それに加えて、 基礎体温表や血液検査から、さらなるフォローアップが必要と判断された場合には、身体をサポートするための漢方薬、あるいは飲み薬の排卵誘発剤などを使います。

漢方薬は体調を整える効果が高いことから、多くの方に使用しています。排卵誘発剤と聞くと身構えてしまう人もいますが、排卵誘発剤は、飲み薬と注射薬で作用のしかたも強さもまったく異なります。たとえば排卵障害による黄体機能不全が疑われる人に、飲み薬の排卵誘発剤を使うことで排卵障害が改善され、結果的に妊娠に至るケースも多いのです。